漫画『十字架のろくにん』102話のネタバレと筆者の感想をまとめたページです。その他の記事は『十字架のろくにんまとめ』から閲覧できます。
102話 前回おさらい
雑居ビルの5階、北見医院で漆間は権田が死ぬ寸前に口にした京という名前に引っかかりを覚えていましした。しかし思い出すには至らず……そんなとき川奈から次の休診日に予定は空いているかと聞かれ、これはデートだと少し心を躍らせる漆間。
休診日当日。3時間経っても姿を現さない川奈に痺れを切らした漆間は彼女の自宅であるマンションへ。自宅の扉が開けられており、中が荒らされた形跡があることから最悪の事態を想定するものの、川奈は奥の部屋で寝ていただけでした。
それから起きた彼女とどこかへ向かおうとする一方で、キャップ帽の人物が2人を尾行します。
102話 本編ネタバレ
尾行していた人物
川奈とのデートで漆間はスーツを買ってもらいます。しかし店を出てもキャップ帽の人物に尾行されていたため、気付いた漆間はその人物に詰め寄りました。
すると川奈がお兄ちゃん!?と言って驚き、尾行していた人物は川奈美々の兄である川奈大成だと名乗ります。大成曰く妹が元気かどうか家に行こうとしたとき、男と一緒に出てきたことが気になって尾行していたようです。
漆間を彼氏だと勘違いしておりそれを必死に否定する美々によって早く帰れと怒られ、大成は素直に帰ってきます。
高級ステーキハウス
漆間は川奈に連れられ、高級ステーキハウスにやってきます。だからスーツなのかと納得した漆間ですが、なぜ今日はこんなにも良くしてくれるのかと疑問にも思っている様子。
案内された部屋に入るや否や、北見に誕生日おめでとうとクラッカーで祝ってもらいます。前回、川奈と北見が何か企んでいたのは漆間の誕生日を祝うためだったみたいです。
記憶喪失で自分の誕生日も分からず北見たちも彼の本当の誕生日が分からないため、今日を誕生日にしてもいいじゃんとのこと。北見からは十字架のネックレスをプレゼントされ、川奈に家族と思ってくれてもいいよと言われどこか嬉しそうな漆間です。
そして北見に付き合ってんの?とからかわれる2人。つづく——。
102話 感想レビュー
尾行していた人物の正体が意外にも早く明かされました。まさか川奈の兄だったとは……これは予想外です。見た限り良いお兄ちゃんな大成なんですけどね~。何か匂いますね。
果たしてここへ来て全く無関係な人物を登場させる意味があるのかと考えると、その可能性は低いように感じます。担当編集の方とも打ち合わせて中武先生は物語を作られていると思うので、意味のない描写なんてしないはずです。
そのため、大成は革命倶楽部の会員と考えるのが無難かもしれません。妹に男の気配があるからといって尾行するのは流石におかしい。重度のシスコンなら別ですが。
一方で温かな気持ちになれる後半。本作が『十字架のろくにん』である以上、要のように読者の精神を奈落の底にまで突き落とし、めちゃくちゃにしてくる展開が待ち受けていそうです。