漫画『十字架のろくにん』107話のネタバレと筆者の感想をまとめたページです。その他の記事は『十字架のろくにんまとめ』から閲覧できます。
107話 前回おさらい
亡くなった安西全一の妻・安西瑞紀が登場。別名“鬼”とも呼ばれており、刑事としての実力な相当高いよう。功績を称えられ表彰されています。
夫の全一を殺害した漆間に対しては心の整理が付いておらず、もし彼と遭遇するようなことがあれば自分でもどのような行動を起こすのか分からないとのこと。湯船に浸かりながら殺してしまうかもしれないと口にしています。
後日、若者たちの間で流行っている十字架さんについて瑞紀に話す太田。それを聞いた瑞紀は、少し調べてみるかと言います。
107話 本編ネタバレ
北見の過去回想
北見高梧10歳。小学生の頃からすでに眼鏡をかけていて、悪と戦い人々を助けるヒーローに憧れる少年だったようです。そのため、同じ年代のいじめっ子に怪我を負わせて撃退しますが、先生には叱られ親にはボコボコに殴られ、顔面が腫れ上がります。
この出来事をきっかけに自分のなりたいヒーロー像をずっと考えていた模様。そうして理想のヒーロー像を追い求めていった結果、医師にいきついたとのこと。しかし医師になってみたは良いものの、何かが違うと感じる北見。
手術中にそんなことを思っていたため、判断が遅れて救命措置が間に合わず老人の男性患者は命を落としてしまいます。
追い求めたヒーロー像
自分の非を患者の妻に打ち明け土下座をして謝りますが、彼女はずっと夫から暴力を振るわれていたらしく、むしろ助からなくて良かったと言います。そこで北見は人の命を奪ってもヒーローに慣れることに気付きます。
しかしながら、それでもまだ自分の理想とするヒーロー像とは何かが違うようで……。そんなときに現れたのが漆間であり、彼が家族を殺したいじめっ子グループに対する復讐心、つまりヒーローになる根拠がなかったことがこれまでの違和感だったと理解します。
ようやく自分の追い求めたヒーロー像に気が付けた北見は、家族同然の漆間が1人で復讐を遂げようとしていることに対し、家族なんだから一緒に悪を倒し続けようと伝えました。つづく——。
107話 感想レビュー
ミステリアスかつサイコパスな雰囲気のある北見の回です。これまでの千鶴のバイト先の店長やババロアでお馴染みの権田の処刑シーンを見ていても、彼は相当悪を嫌っていた様子でしたよね~。
一般人とはかなりかけ離れた価値観を持っていますが、それがまた北見の魅力です。彼が革命倶楽部側の人間である可能性もセロだと思います。次は川奈の過去回想かな?