漫画『十字架のろくにん』1巻のネタバレと筆者の感想をまとめたページです。その他の記事は『十字架のろくにんまとめ』から閲覧できます。
1巻 本編ネタバレ
漆間 俊の幼少期
小学6年生の漆間 俊は、実験体Aと名付けられ同級生からいじめの日々を送っていました。
いじめグループのメンバーは千光寺 克美、久我 大地、右代 悠牙、 円 比呂、司令塔の至極 京の計5人です。
漆間はいじめを受けてもその痕跡を消して、家族にはバレないように明るく振舞う純粋な子。
しかし家族にいじめのことを打ち明けた漆間は転校することになり、それを阻止しようと至極が漆間の両親と弟の翔が乗った車を事故に遭わせます。
至極は崖から落ちた車に駆け寄り、車の後部座席に乗っていた翔を石で殴打した挙句、車に火をつけて両親を殺害。
弟は助かったものの重傷を負い、意識不明のままで入院。
……最悪なことに漆間の両親が死んだ原因は事故として扱われる結果に終わりました。
一瞬にして全てを失った漆間は、父方の祖父に引き取られます。
そこで祖父が第二次世界大戦中に秘密部隊に所属しており、人を殺める術を叩きこまれた人物であることを知りました。
両親はいじめグループの5人に殺されたんだと訴えた漆間は、その日を皮切りに祖父から相手に苦しみを与えて復讐できる方法を教え込まれます。
高校に入学した漆間
月日は流れ4年後——。
依然として弟の翔の意識が回復しない中、漆間は高校1年生となり、クラスメイトの女の子・東 千鶴が変質者に襲われる間一髪のところを救いました。
祖父から教え込まれた力は確かなようです。
1人目 千光寺
漆間が入学した高校には、小学生の頃に彼をいじめていたグループの千光寺と久我が通っていました。
まずは千光寺を標的に復讐しようと漆間は動き出します。
とはいえ祖父からもし、いじめをしていた加害者の中で改心した者がいれば、そいつのことは許してやれと言いつけられていました。
そのため千光寺が改心したのかどうかを見極めようと、彼と共に行動することにします。
漆間はどうしても復讐したい気持ちがありましたが、千光寺はどこから見ても改心しているようにしか見えません。
これでは復讐できないかと思った矢先、弱みを握られていた東も巻き添えに人知れぬ小屋へ監禁されてしまいます。
千光寺は改心などしていなかったのです。
抱きかかえた猫の首の骨を平気で折って殺害し、釘打ち機で漆間の身体に無数の釘を撃ち込んで彼の首を絞めます。
しかし4年も祖父に鍛えられていた漆間は縛られていた縄をいとも簡単にほどき、形勢逆転。
彼の復讐劇が始まります——。
1巻 感想レビュー
遅ればせながら、2022年に入ってようやく本作を読んでみましたが、なんでもっと早く読まなかったんだろうと後悔。めちゃくちゃ面白いですね。ページをめくる手が止まらず、続きが気になって仕方がないですよこれは。
昨今のいじめ問題や戦争と同等並、もしくはそれ以上の胸糞悪い展開から始まり、早く主人公に思う存分復讐してほしいという気持ちしか湧きません。
とくにいじめの主犯格である至極は絶対に制裁が必要な人物です。両親を殺し、事故に遭った弟にさらに重傷を負わせた張本人。
1巻はいじめグループの1人の千光寺へ復讐が行われる!といった場面で終了したので充分なカタルシスを得られませんでしたが、次巻でスッキリできそうです。
そういえば、洋画にも十字架のろくにんと似た作品があったのを思い出しました。いじめによって子供を殺された元特殊部隊の父親が、加害者たちを残酷な方法で復讐していく内容だった気がします。
個人的にとても好きな映画だったのですが、名前が思い出せなくて悔しい……。