漫画『十字架のろくにん』2巻のネタバレと筆者の感想をまとめたページです。その他の記事は『十字架のろくにんまとめ』から閲覧できます。
2巻 本編ネタバレ
妙に暑い部屋
ついに漆間の復讐が始まりました。
鎖に吊るされた千光寺は、意識を取り戻すと妙に暑さを感じつつ、漆間の手にピーラーが握られていることに疑問を覚えます。
何をされるのかといった不安に駆られ命の危機を感じた千光寺は、幼少期にいじめていたのは至極の指示だったからと命乞い。
汗がすごいねと漆間に言われ、この部屋がとても暑いからだよと返します。
そこで漆間は壁に立て掛けてあった姿見を彼の目の前に置き、千光寺が暑いと感じていた理由を見せました。
自分の姿を見て絶叫する千光寺。
パンツ一丁の姿で、大胸筋辺りからへそ、両太ももの大部分の表皮が削られており、神経がむき出しになっていたのです。
暑さを感じていたのは、自分の表皮が削がれたことによる神経過敏。
漆間は祖父に教えられた”剥き”で、千光寺が眠っている間に麻酔を打ってピーラーで表皮を削ぎ落していたということです。
千光寺は皮膚に指で少し触れられただけで悶絶し、漆間にお前の苦しんでいる姿を見たかったんだと本音をぶちまけます。
しかし自分が幼少期にいじめる際に使用していた改造エアガンと同じエアガンを手に入れた漆間によって、表皮が削がれた場所に打ち込まれて絶命。
ようやく1人目の復讐が完了したのでした。
死んだ千光寺の後処理は祖父がやってくれるようで、証拠は一切残さない徹底ぶりです。
動き出す警察
千光寺が消息不明になったことで、かつてのいじめグループは不審がり、警察にも情報が届きます。
出世が狙いの巡査長・太田 朝子はそのことを巡査部長・安西 全一に伝えます。
すると安西は千光寺が漆間の同級生であることに引っかかりを覚え、彼の自宅へ。
4年前、漆間の家族の乗った車が事故に遭った件を担当していたのが安西でした。
漆間自身はいじめがあったことを否定していますが、安西は彼がいじめられていたと確信しており、千光寺が失踪した原因に関与しているのではないかと疑っています。
以前の雰囲気とは全く異なるため、安西は漆間を確実に黒だと睨んでいます。
2人目 右代
漆間は次に復讐する相手を右代に定め、彼が通う高校へと足を運んでいました。
右代は小学生にして”ヤリチン”と呼ばれており、今は売春の斡旋を行っている……というのが、漆間が持ち合わせている情報です。
彼を知る学生たちからは良い評判しか聞き出せない中、右代と失踪中の桜庭 花蓮が付き合っていたことを教えてもらいます。
表向きは評判の良い右代でしたが、桜庭を誰にもバレないよう自宅に監禁していたのでした。
帰った右代は鎖に繋がった花蓮を犯します。
2巻 感想レビュー
今回は冒頭で千光寺に復讐する描写が描かれていて、とても気持ちがスッキリです。ざまあ味噌漬け。
ネタバレでは千光寺のシーンを厚めに書きましたが、意外にもあっさりしていたという印象です。もっと残酷な描写があってもよかったのかなとは個人的に思います。
ぶっちゃけ3分の2は漆間が次に復讐すると決めた右代に関する物語です。やっぱり人とは思えない外道振りを醸し出す売春野郎であり、コテンパンに打ちのめされてほしい人物ですね。復讐は次巻となります。
それと今回も東は巻き込まれることになりますが、またも危ないところを漆間に救われ、彼に対して好きかもしれないと告白してキスする場面で終わっていました。
本作は復讐モノであるものの、漆間の恋愛模様もしっかりと描かれるみたいです。