【十字架のろくにん】5巻の内容ネタバレと感想

漫画『十字架のろくにん』5巻のネタバレと筆者の感想をまとめたページです。その他の記事は『十字架のろくにんまとめ』から閲覧できます。

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5巻 本編ネタバレ

杉崎杏奈という先輩

漆間はなぜ2年生の杏奈だけ、久我に手を出されないのか不思議に思い、もしかすると復讐の材料になるのではないかと考え彼女を尾行します。

他にも彼女からどうしてか至極と似た雰囲気が感じられるという理由もありましたが、その理由は後に判明することに。
ちなみに尾行するコマでは、本作の中でも珍しくコメディ要素が豊富です。

続いて漆間は自ら女装して杏奈へ接触を試みました。
すると偶然にも黒澤と遭遇した挙句、女装がバレないように口止めしようとしたところに杏奈と久我がやってきます。
流れでファミレスに入ることになった漆間は、彼らと話してみた結果、杏奈を復讐の材料に使えそうだと判断します。

一方、ファミレスで余計な一言を口にした杏奈に、久我は暴行を加えていました。
しかし彼女と至極の姿が重なり暴行を中断。興が醒めたとその場を後にします。

杏奈は殴られても、久我は本当は優しい奴なんだと思っており、彼からの暴力に耐えます。

杏奈を人質に

漆間は杏奈を人質に、久我を呼び出すことに成功します。
指定された場所へやってきた久我は、ボロボロの小屋の扉を蹴破り中に入ってきました。

罠かと思いきや、小屋の中は柔道畳が敷かれており、漆間が道着姿で正座して待っていたのです。

柔道日本一の久我に対して、柔道で勝負しようとする漆間。
一本目は投げられてしまったものの、それ以降は終始優勢となり、秘密部隊に所属していた祖父に鍛えられていた彼に敵うはずがありませんでした。

顔面は凹み、四肢もあらぬ方向へと曲がっている久我を、漆間は水が入ったドラム缶の中へ投入します。
そしてドラム缶の水温を火で茹で始め、中にいたシャコの性質を利用して彼の身体をシャコに喰わせて復讐するつもりです。

あとは時間の問題のため、もう大丈夫だろうと漆間は小屋の外へ出て、後処理の準備をし始めます。
ところが物音が聞こえ小屋に戻ってみると、久我の姿が消えていました。

人質にしていた杏奈がいつの間にか自由の身となり、彼を助けていたのです。

しかしシャコに身体を喰われかけていた久我に、なぜか京ちゃんと呼ばれ犯される羽目に。
漆間が駆けつけた頃には時すでに遅し、顔面が変形するほど殴られ杏奈は死んでいました。

5巻 感想レビュー

う~ん、なんともやるせない気持ちになりますね。杏奈はどんなにひどいことをされようが久我を更生させようと努力していましたが、その甲斐虚しく最期は信じた久我自身に殺されるという……。

物語の冒頭がユーモア溢れる内容だった分、その真逆の展開になってしまい余計、久我に怒りを覚えます。他の奴らもそうでしたが、至極のことしか頭にないようです。

それから今回、誰にも屈しなさそうな久我がどうして至極の配下のような立ち位置にいるのか、その理由が分かりました。京ちゃんと呼んでいた意味がようやく理解できた回です。

肉体派の人間が自分より力のなさそうな奴に従っているときは、大方同じような理由ですね。デスゲームで有名な作品『ダンガンロンパ』でも似たようなキャラクターがいましたし。

何がともあれ、次巻で漆間と久我の決着もつくことでしょう。そしてその後は、全ての元凶・至極との対決が待ち受けているはずです。一筋縄でいかないことは目に見えていますね。

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